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摩訶不思議なエンバーミング

更新日:2023年3月24日

こんにちは。

寒くなってきましたねー。とはいえ、

エンバーマーは汗をかきながら日々 施術をしておりますよ!


私たちエンバーマーへのご依頼内容は様々です。

生前に使っていた化粧品を使ってメイクをしてほしい、

マニキュア・ペディキュアを塗ってほしい、

髪の毛を染めてほしい、髪の毛をカットしてほしい...などなど。


生前に使用されていた化粧品、マニキュアや髪を染めるカラーリング剤は、

事前にご家族に準備をしていただかなければなりません。

髪の毛のカットは、美容師さんのように髪型を大きく変えるようなカットは

私たちには出来ないので、襟足を少し整える程度になることを、

ご了承いただかなければなりません。


様々なご依頼内容に対応するため、私たちも幅広い知識が必要となります。


私たちは、依頼書に基づいて施術をさせていただいているので、

髪染めや髪の毛のカットはご依頼がない限り、

エンバーマーの判断で勝手にしてしまうことはありません。


しかし、時々ご家族から「髪の毛、染めてくれたの?」 とか、

「髪の毛、切ってくれたの?」 と、聞かれることがあります。


こんなご家族の言葉は、依頼書には書かれていなかったけれど、

葬祭ディレクターの方が、依頼書に書き忘れたり聞き忘れてしまったのかな、とか

ご家族が言い忘れてしまったのかなと、少しドキッとする瞬間です。


でも実際には、聞き忘れや言い忘れではなく、

ご家族にはそう見えたという、摩訶不思議な現象が時々起ります。


牛渡にも聞いてみたところ、この摩訶不思議な現象に何度か出会っているらしく、

この現象は なんだろうねと話し合ったこともあります。





シャンプーをして髪の毛をふんわりセットすると、

髪の毛の根元が見えにくくなって白髪が目立ちにくくなるのかなとか、

髪型をきちんとセットすることで、髪の毛をカットしたように見えるのかなとか、

考えられる理由はこういったことなのですが、

エンバーミングをしたことで、故人様がきれいに、男前になったんだなということだと

私は思っています。


少しドキッとしつつ、喜んでくださったんだなと思う瞬間です。



ちなみに「摩訶不思議」の「摩訶」とは、仏教用語に多く用いられている用語です。

サンスクリット語「maha」の音写で、「大」「多」「勝」とも漢訳され、

「大いなる」「優れている」といった意味にも用いられるそうです。

摩訶不思議は「非常に不思議」という意味よりも、

本来は「人知を超えた素晴らしさ」を意味する言葉だったそうですよ。


なんだか今回のお話に、ぴったりな言葉だなーと思うのでありました。


それでは、またお会いしましょう。

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