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エンバーマーは見習いの魔法使い?

更新日:2023年3月24日



こんにちは。


エンバーマーは「亡くなった方のお医者さん」と例える人もいますが、

私は「見習いの魔法使い」だと思っています。

私はなんとなく「魔女」という響きに惹かれるので、私なら「見習い魔女」に例えられたいですね。


なぜ、そう思うようになったかと言いますと、急遽メイク直しに呼ばれて伺ったときのこと。


故人様はエンバーミングをされていた方ではありませんでしたが、カミソリ負けが気になる……とのことで、お通夜直前にメイク直しをしてほしいと、お声がけがありました。


「ギリギリになると思いますが、開式10分前には到着します」とお約束をし、急いでかけつけました。


「お待たせしました」と故人様にご挨拶。


ご家族は弔問に来られた方とお話中だったので、ご家族がきっとこの部分を気にされているんだろうなという部分を先にメイク直しをし、それからご家族に確認いただきました。

「良かった、これからみんなに会うから気になっちゃって。キレイになって良かった」

と、喜んでいただけました。


私の式場での滞在時間は、10分もなかったと思います。


後日、葬祭ディレクターの方から「あの時は、ありがとね」と。

「ご親戚の方が故人様のお顔を見てキレイになってて、それが一瞬のことだったから、魔法みたいって言ってたよ」というお話をされていました。


そんな素敵な表現をしてくださるなんて嬉しいなって思いました。

そして、魔法を使えるようになれれば、もっと楽なんだけど……という気持ちもあります。


しかし、いつか魔法を使いこなせるようになりたいなーという気持ちを込めて「見習いの魔法使い」と思うようになりました。


この魔法、実は日々積み重ねてきた努力だったりするのですが、

ご家族に「魔法」だと思ってもらえるほど喜んでいただけて嬉しい見習い魔女なのでした。


今年もあと数日となりました。

年末年始お休みの方も、年末年始お仕事の方も、良いお年をお迎えくださいね。



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