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お身体があるということ

更新日:2023年3月24日


こんにちは。


先日、娘さんがお2人いらっしゃる故人様宅へ、メイク直しへ伺ったときのお話。


お二人の娘さんは、とても気さくで色んなことを話してくださり、

メイク直しをしている私の手も ついつい止まってしまうほどでした。

お話をうかがっていると、故人様にたくさん触れ、故人様とたくさんお話をされているようでした。


すると、とても不思議で面白い話が飛び出しました。


「頭を撫でていたら私の手が鼻にあたってしまって、眉間にシワを寄せてすんごい痛そうな顔をしたの!」

「極度の痛がりだったから、たぶん痛かったんだと思う」

「しばらく痛そうな顔をしていたけれど、テレビから好きな音楽が流れたら穏やかに笑った顔になった」

「生前は耳が良くなかったんだけど、絶対に聞こえてると思うの!」

「周りは気のせいだって言うんですけどねー」


と、お話をしてくださいました。


こーんな不思議で面白いお話をされてしまうと、私の手も止まってしまうというものです。


ご家族の時間を、こんなふうに過ごしたことを教えていただけるのは、

エンバーマーとしては嬉しい時間でもありますね。


このご家族のような不思議で面白いお話は、あまりうかがうことはありませんが、

エンバーミングを施した故人様とのお話を、これまでに色々とうかがっており……


「お通夜の日まで、いつものように隣に布団を敷いて寝たんだよ」

「いつもメイクはしない人だったんだけど最後ぐらいは!と思って、私の使ってた口紅を塗ってみたの」

「顔、すごく触っちゃったー」


メイク直しに伺うと、皆さんどうやってご家族の時間を過ごしたかを教えてくださり、

それを話しているご家族は、どなたも とても優しい表情で話していたのを覚えています。


でも、「そこにいてくれるだけで良かったのにねぇ。いなくなっちゃうんだねぇ」と、

ぽつりとおっしゃる方もいて、故人様のお身体があるということはご家族にとっては

安心できる環境で、もしかしたら、いつも通りの生活に近いものがあるのかもしれませんね。


しかし、そんな安心できる環境から、いつかお別れをすることも忘れてはいないはずです。

その日まで、どう過ごしたいか?を考えることって、なかなかないことかもしれないですが、ご家族で過ごす最後の時間を作ることの助けとなるのはエンバーミングの役割のひとつ、魅力のひとつであると私は思います。


それでは、またお会いしましょう。


 

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