こんにちは。 エンバーマーの牛渡です。
平成最後の年の瀬ですね。
私はエンバーマーになってから、東京、神奈川、埼玉、新潟、宮城と
色々な地域でエンバーミングをさせていただいて
現在は静岡にいるのですが、なんとなく、それぞれの地域によって
自然死でもご遺体の状態の傾向が微妙に違うような気がします。
例えば、同じ年齢、性別でも、総入れ歯ではなく歯が比較的残っている傾向が強いとか、
拘縮(関節が曲がった状態で固まってしまっていること)状態の人が少ないとか、 肌の状態や血管の状態も、データをとったわけではないのでわからないですが、 なんとなく、なんとなくですが傾向があるような感じがするのです。
そんなことを思ってから、一体何が影響を与えているのだろうと考えてみたのですが、
食べ物、その土地の水、環境等いろいろな要素はあるのでしょうが
私が各地で滞在した体感的には、日照量もそのうちのひとつに入るのではないか
と思います。
日照量の多い地域、又は太陽の光を多く浴びるような生活をしていた
おじいちゃんおばあちゃんの方が、最後まで色々と健康的なような気がするんですよね。
まあもちろん、紫外線の浴びすぎは逆効果になってしまいますが、お天道様が健康に与える影響は、結構大きいのではないでしょうか?
それはそうと、先日百数歳の方をエンバーミングさせていただいたのですが、
死亡診断書の生年月日の欄を見ると、大正の一桁代でした。
大正元年生まれの方でももう106歳なんですね。
ちなみに、2017年9月に厚労省が出した
「住民基本台帳に基づく百歳以上の高齢者の総数」では、
百歳以上の人の人口は67,824人だそうです。(そのうち約90%が女性!)
さらに2015年の国勢調査から、全国の日本人の年齢別人口を抽出すると、
大正の生まれで存命している方は 1,035,134人(2015年時点で92歳~103歳)だそうです。
いのち短し恋せよ乙女なんて言ってますが、大正生まれはたくましいですね。
さらに明治生まれも調べてみましたが、こちらは7123人(2015年時点で104歳~110歳以上)でした。
まあ、国勢調査なので正確な数字ではないでしょうし、
この結果からもう3年半が経過しているので、実数はもっと少ないと思います。
2018年現在、明治の生まれの人は107歳以上ですが、2015年での107歳以上の人口でみてみると、1064人しかいません。
あともう少し頑張れば、明治から大正、昭和、平成とその次と
5つの時代を生きることが出来ます!
寒さも厳しくなってきましたが、高齢者の皆さま、健康に気を付けて
是非長生きしてください!