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おじいちゃんのエンバーミングどうするよ?

更新日:2022年5月4日


【コロナ禍の祖父の葬儀 シリーズ第一話】おじいちゃんのエンバーミングどうするよ?


和田の和は和顔施の和! GSIスマイル担当、新人エンバーマー和田です。

早速ですがっ! 和田に影響を与えた3つのお別れがあります。

今日からその一つ、大好きな祖父とのお別れについて、お話しさせてください。 エンバーマー目線、グリーフ目線、孫目線、色々な視点で葬儀の当事者になった気持ちを整理できればと思います。


エンバーマーになって3か月が経った2021年6月末、祖父が他界しました(おじいちゃんよくがんばったね! お疲れ様でした!)。

病院で死亡診断に立ち合い、一通り号泣したあと、私が葬祭業で働いていることから、「お葬式のことは全部任せたから」と家族に言われました。

初めて経験する家族の死。「え?わしもグリーフなんやけど?!悲しい真っただ中なんやけど?!!」と思いつつ、どうにかこうにか気持ちを切り替えました。とりあえず思い切り泣いておいてよかった。ここから和田のグリーフサポート魂に火が!


葬儀社に連絡するよりも先に、信頼するエンバーマーに直接連絡を入れエンバーミングの仮依頼をしました。

エンバーミングの役割は主に3つ、①防腐、②消毒・殺菌、③修復・化粧です。人間の身体は亡くなった瞬間から腐敗が始まってしまいます。だから、お身体の変化が進まないように、エンバーミングをするのであれば早い方がいいのです。

ただ、家族の同意なしに進めることはできません。エンバーミングをするには本人または家族の署名による同意が必要です。

「火葬するんだし自然でいいんじゃない?(エンバーミングしなくていいんじゃない?)」という意見もありました。亡くなってからしてあげられることはそんなに多くないけど、どんな風に送ってあげたいか聞いてみると、「コロナ禍で面会ができなかったから家に帰ってきてほしいよね、髪も伸びちゃったね、スーツ着せてあげられるかな」など、希望もたくさん出てきました。

色々な考え方、価値観がありますが、私にとってエンバーミングは愛情表現。大好きな祖父にできる限りのことをしてあげたかったので、死後にご遺体におこる変化とエンバーミングでできることについて家族に説明をしました。

亡くなってすぐは生きているときと変わらないように見えるけど、確実にお身体は変化していってしまう。目や口が開いてきて、顔色や肌の色が変わったり、体液が漏れ出たり、においが出たり………。

エンバーミングをすれば、腐敗をとめることができて、ドライアイスを置くことなく常温で安置ができる(→家に帰ってきてもらって近くでゆっくりお別れができる!)、お顔やヘアスタイルを整えるのもエンバーマーの仕事(→髪も切るよ!)、ドライアイス不要なので好きな衣装でお別れできるよ(→スーツも着てもらいましょう!)。


最後に祖父にしてあげたいことを叶えるには、エンバーミングが必要だねという意見にまとまり、家族の同意を得て、エンバーミングをすることが決まりました。


エンバーミングの役割、タイミング、ご遺体におこる変化、エンバーミングでできること、家族の同意、色々お話させていただきましたが、今日はここまで。


次回からは「依頼書めっちゃ丁寧に書いたよ!」の巻です。


エンバーミングの正式な依頼や具体的な処置についてもう少し掘り下げてお話しできればと思います。


では、また!



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