• 牛渡一帆

「生涯学習エンバーマー」

最終更新: 2019年12月19日


こんにちは。 エンバーマーの牛渡です。


エンバーミングをはじめ、ご遺体の処置等を長年続けていると、故人様のお姿に対してお客様から様々なご要望をいただく経験が増えていきます。


表情を微笑ませてほしい、目や口をうっすらと開けておいてほしい、髪の毛を染めてほしい、ビジュアル系のようなメイクをしてほしい、お召しになるものでは着物や羽織袴、各種道着や民族衣装のようなものまでお持ちになることもあります。


エンバーミングの学校では、着物の着付け等の基本的なことはいくつか教わるものの、これら全てのやりかたまで学ぶことはありません。


確かにほとんどの場合、亡くなった方の最後の姿として求められるのは、自然な表情、血色を付ける程度のメイク、お召しになるのは普段着の洋服もしくは白装束、又は着物かスーツなので、知らなくても特別不便はしません。


しかし、稀にくる特殊なオーダー。

そんなご依頼があったときはどうするのか?

もちろん「できません」とは言いません。


あ、一度だけ言ったことがあります。


「かっこよくしてもらってきてねー、おじいちゃん。ついでに髪の毛も生やしてきてもらおうか」


「いや~、それはちょっと~(汗)」


なんてことはありましたが、さすがに30歳若返らせるとか、体のサイズを極端に変えるとか、毛を生やすとかはできませんが、お客様のご要望に対して出来る限りの手は尽くします。


知らないものは調べたり、直接教えてもらったりしますし、それでもわからないときは知っていそうな人を見つけたりもします。


例えば、ネクタイやスカーフの特殊な結び方や男性の着物の帯の結び方、羽織袴の紐の結び方、数珠やロザリオ、イコンの付け方持たせ方、民族衣装等の着せ方等々。


中でも特に難しいのが髪型です。


その人の普段していた髪型というのは、調べてみてもなかなか出てくるものではないですし、ましてや寝姿なので思うように整えることが難しいです。


前髪を浮かせておきたい場合などは、ケープでガッチガチに固めさせていただくほかないのですが、それでもケープとコームとドライヤーさえあればだいたいの髪型はそれっぽく出来るようになってきました。


そんな中、エンバーマーとして10年近くやってきた中で初めての髪型オーダーがありました。ありそうでなかった「編み込み」です。


あれ単なる三つ編みのお下げじゃないんですよ。知ってました?

私は知りませんでした。


編み込みの状態でやってきて、その編み込みは元通りにして欲しいとのご依頼で、もちろん頭はきれいにシャンプーをするので最初に片っぽを解かせてもらっていると…


ん?これはただの三つ編みじゃないぞと。なんかもっと複雑だぞと。


あわてて元に戻して、ゴム手袋をぬいで、スマホ片手に調べました。

二種類ありました。表編みでした。


その後、やりなおした編み込みについてはご遺族から特に何も反応はなかったのですが、エンバーミング自体はとても満足していただきました。

編み込みも…、まあ問題なかったからと思いたいです。


なかなか自分の髪の毛では練習できないですからね。

うちの会社の女性たちに練習台になってもらいましょう。


再来週、牛渡のブログ更新がなければセクハラでクビになったと思ってください(笑)

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